目次
なぜ足がつるの？
突然足がつってしまったという経験をしたことはありませんか？
寝ている時や疲れている時などには、足の裏や指、またふくらはぎなどがつりやすいですよね。足がつるという症状は、意志に反して筋肉が収縮している状態のことで、医学的には「筋クランプ」「有痛性筋痙攣」と言います。
この症状は、主に2つの原因があります。
筋肉や神経が刺激を受けやすい体内環境になっている
例えば体内でミネラルが不足していたり脱水症状が起こっていると、筋肉や神経がわずかな刺激に対しても過剰に反応してしまいます。スポーツでたくさん汗をかいた時や、利尿作用のあるアルコールを摂取した時にも、体内の水分が排出されることによって足はつりやすくなりますね。
体内の筋肉細胞には、マグネシウムやカルシウム、カリウムなどのイオンがバランスを取りながら外部からの刺激に対して反応します。体の脱水症状や栄養バランスの崩れなどによってイオンがバランスを崩すと正常に作用しなくなり、足がつりやすくなります。
筋肉のセンサーが正常に作動していない
寝ている時に足がつるというのは、このセンサーの感度異常が原因となることが多い傾向にあります。寝ている時には、腱や筋肉のセンサーの感度は鈍くなり、筋肉が収縮してもセンサーが作動しづらい状況となってしまいます。
足がつりやすい人の特徴
足がつりやすい人の中には、糖尿病や肝臓疾患などが原因となることがあります。
しかし必ずしも、背後に病気があるわけではありません。生活習慣によって足がつりやすくなってしまうことも多いです。
例えば、普段からあまり水分補給をしない人は、足がつりやすくなりますね。また水分を十分にとっているつもりでも、体内でミネラル成分が不足している人も足はつりやすくなるでしょう。ミネラルウォーターのように、水分と同時にミネラル成分も補給できることが理想的です。もしも水分と一緒に十分なミネラル成分を補給できない場合には、別途でミネラル成分を摂取する方法を検討するのがおすすめです。
足が疲れやすい人もまた、足はつりやすくなります。例えば、普段からハイヒールを履いていたり、長距離を歩く習慣がある人などが該当しますね。また、座りっぱなしの仕事や立ちっぱなしの仕事をしていて足の血行が悪くなりやすい人も、足はつりやすい状況にあると言えるでしょう。
足のつりに効果的な予防法は3つ！
足のつりは痛みを伴いますし、日常生活にも多少なりとも影響が出ます。そのため、つってから対処するのではなく、普段から足がつらないように予防策を講じるのがおすすめです。
生活習慣の見直し
1つ目におすすめの予防策は、生活習慣を見直すという方法です。食生活はできるだけ規則正しい時間に栄養バランスが取れた食事を心がけると良いでしょう。特にマグネシウムやカルシウムなどのミネラルの補給は、とても大切です。
アルコールや喫煙は、血行を悪くするという点で、足がつりやすい人は控えたほうが良いかもしれません。またお酒を飲み過ぎると体内は脱水傾向になります。足がつりやすい人は、お酒の飲み過ぎには気をつけたいものですね。
立ちっぱなしや座りっぱなしの仕事をしている人は、そうしたライフスタイルが原因で足がつりやすくなっていることも考えられます。できるだけこまめに休憩を取って血行促進することで、筋肉がつりにくい体内環境へと近づきます。
普段あまり水分を飲まない人なら、脱水の改善を心がけましょう。水分補給は、一度にたくさんの水を飲むのではなく、朝起きてから夜寝るまで、少量をこまめに飲むのが理想的ですね。外出の際にはペットボトルなどを持ち歩いて、こまめに脱水の改善対策をすることで、足はつりにくくなります。
マッサージ・ストレッチ
2つ目におすすめの予防策には、マッサージやストレッチを日常生活に取り入れるという方法があります。筋肉が凝ると血行が悪くなり、足はつりやすくなってしまいます。そのため、普段からマッサージやストレッチをして筋肉の凝りをほぐしてあげる作業がおすすめですね。
マッサージやストレッチは、体ができるだけ温まっている状態の時に行うと良いでしょう。お風呂上りで体が温かい状態の時にすれば、筋肉の凝りがほぐれている状態なので、大きな血行促進効果が期待できます。
睡眠時の姿勢
3つ目におすすめの予防策は、寝る時には仰向けではなくて横向きで寝るという方法ですね。仰向けだと足首の関節が伸びるため、足はつりやすい状態になるので、避けたほうが良いでしょう。横向きで寝づらい人なら、抱き枕などを使う方法もおすすめです。
まとめ
足がつりやすい人は、まず普段の生活習慣や食生活を見直すことから始めましょう。食生活においては、できるだけミネラル成分を積極的に摂取することを心がけることで、筋肉の細胞が正常に作用できる体内環境へと近づきます。また血行不良や筋肉の凝りなども、足のつりを引き起こします。生活習慣を見直すことで、足がつりにくい体内環境を手に入れたいものですね。